営業は、お客様とのコミュニケーションを通じて、次のシーズンの商売を構築するのが一番の仕事ですが、弊社は工場を持ったアパレルメーカーですので、生産管理も大事な仕事です。お客様からの依頼を受け、サンプル作成指示から本番オーダー後の生地・付属の発注から納品までの生産管理業務を行っています。
サンプル作成時から、起こりうる問題点などを予測、検討し本生産が円滑に進められるよう交渉、調整を行い、「全ての責任は営業部に有り」の精神で、正確で早い判断・対応を心掛け『商品』を作る様々な点で関わっています。
常に新たな販売先の開拓をし、また海外ネットワークを生かした5年10年先を念頭に置いた新規生産拠点の開拓を行いながら、最近は工場機能に追加して、お客様の相談相手のような存在になれるようにと努めています。

製品が完成する工程の中で、企画・開発・提案、サンプル作成、本生産パターン（仕様書）作成を企画部が受け持っています。
知識と感性を活かし、デザイナーさんのイメージを具体的な形にしていく重要な役割を担っています。
興憲としてのノウハウの上に個々の力を発揮させ、お客様に満足していただける完成度の高い商品作りを心掛けていますが、昨今のお客様はコスト重視の傾向が有り、オーバースペックにならないようにも気を付けています。

作成されたパターンを生地幅に合わせて型入れし、自動延反機を使い延反したら、コンピューター処理された裁断データに基づきＣＡＭ（自動裁断機）で裁断します。
ＣＡＤ ・ＣＡＭシステムにより様々な素材に対応しながらの正確な裁断が可能な一方、ボーダー生地の柄合わせなどは、未だに手作業でないと美しい商品が作れません。
裁断物のロット管理や生地品質チェックなどの地道な作業こそ、裁断物が商品になった時の本当の価値観を生み出すと信じています。

縫製部には「サンプル縫製」と「本生産ライン」が有ります。

「サンプル縫製」
企画部がつくってくれた仕様書を元に、キレイな仕様、本生産時に縫いやすい工程を企画部と皆で思案しながらサンプルを作り上げます。
いつも時間が無い中でのサンプル作成ですが、先に苦労をする事が後の工程を楽にすると思い、頑張っています。

「本生産ライン」
1人が1工程を受け持ち、ライン全員で製品を完成させます。仕上げアイロン、検品、袋入れ、検針後に完成です。1人1人の細かな気遣いが、商品全体の美しさに繋がります。